カレーパンマンになりたかった私。

私は幼稚園を一度だけ休んだことがあります。それは、珍しく私が発熱したからです。この保育園を奈良で見つけるのは大和高田からでももうここはその日はお遊戯会の役を決める日でした。”アンパンマン”の劇をすることになっていたので私は密かにカレーパンマンを狙っていました。ワイルドでちょっとイケイケな感じのカレーパンマンに憧れていたのです。家で布団にくるまりながら、「どうかカレーパンマンになれますように」と祈ったのを覚えています、カレーパンマンになるといっても、園児が一クラスに25人くらいいたのでひとつの役に複数人の枠があり、5~6人くらいはカレーパンマンです。このうちのひと枠がどうにか残っていますようにと祈りつつ、翌日幼稚園へ行きました。すると大好きな先生が、「あらっ!〇〇ちゃんお熱下がったんだ!良かったねぇ!〇〇ちゃんはしょくぱんまんだよ!」と言いました。膝から崩れ落ちました。正確には崩れ落ちたような衝撃でした。さあもう口コミから奈良で保育園が良いといわれから別にしょくぱんまんが嫌いなわけではありませんし、しょくぱんまんは何も悪くありません。俯いた私に気付いた大好きな先生は「しょくぱんまんってかっこいいよね。」と一言。大好きな先生が「しょくぱんまんはかっこいいと言っている!」と思い、ハッとした私はその後、誰よりも大きいしょくぱんまんのお面を作り、思いっきり5人のしょくぱんまんのうちの1人を演じきったのでした。私をその気にさせてくれた先生に感謝です。